WITI Leaders Panel vol.3:みんなで考えよう、女性が管理職になるということ

2017年5月10日に「みんなで考えよう、女性が管理職になるということ」をテーマに開催いたしました。

当日は、約60名の方からの参加希望がありましたが、業務の都合で参加できなくなった方もいらした中、それでも約40名の方が参加くださいました。毎回のように今回も男性も参加くださいました。年齢層も幅広く20代~50代、管理職の方もまだ管理職ではない方、お子さんがいらっしゃる方いない方と本当に幅広い方々にご参加いただきました。

開催場所は、Yahoo! JAPAN本社の18階にあるLodge。(https://lodge.yahoo.co.jp/) Yahoo! JAPANのオフィス内に誕生した日本最大級のコワーキングスペースです。本イベントにご協力頂いた人事担当の大内さんよりLodgeのご説明をいただきましたが、Yahoo! JAPANらしいキビキビと元気のある雰囲気の方で、まさしく今のYahoo!の勢いを感じさせます。

さて、多くの人が打合せスペースをしている活気ある雰囲気の中、イベントが開催されました。いよいよトークショー開始です。Yahoo! JAPANの女性管理職の西村つむぎさんが登場。お嬢様のようなかわいらしい雰囲気のいで立ち。3歳のお子さんのママさんでもあるつむぎさんは、とっても柔らかい雰囲気の方で、彼女の登場で会場の雰囲気も一気に和らぎました。

来たら受ける!とりあえずやってみる!

まずはつむぎさんからご自身のキャリア形成についてご説明いただきました。

プロジェクトマネージャーになった時の気持ちは?

「来たら受ける!とりあえずやってみよう!」と前向きな姿勢をお話してくださいました。またパートナーのお話もしてくださいました。旦那さんは、かなり文化が違う職場環境の様でつむぎさんが管理職になったことでかなり驚かれたようです。

「旦那さんの反応は?」

「驚かれましたが、意外と協力的な夫で、女性管理職が世の中でも話題になっているので、私が管理職になることに対しても、女性として今後の可能性があるんじゃないかと思ってもらえたようです。」

ご夫婦揃って前向きなんですね。

一旦は管理職のキャリアを諦めていた

現在3歳のお子さんがいらっしゃるつむぎさん。育休は11か月取ったとこのこと。

実は、妊娠がわかった時に、当時は一日24時間365日動いているYahoo! Newsを担当していたこともあり、管理職のキャリアは終わりだと諦めていた、と胸の内を明かしてくださったつむぎさん。そして育休の間にどうやってキャリアを積もうかと考えていたと言います。

いざ復職する一週間ほど前に、再度リーダーでと言われて驚いたようです。

育休を取る前とは自分自身の環境が変わったことから、考え方や働き方を変えなくてはと思ったそうです。

上司は時間の制約があるつぐみさんにリーダーをお願いしたのか?何がそう思わせたのか?

聞きたいことは盛りだくさん!

そもそもつむぎさんの上司の方は、上司の奥様もIT業界で独立して企業されていることもあり、時短であるとか女性であるとか意識する人ではなく、また普通に接してくださって1メンバーとして接してくださった、と語ります。

部下の方達は時間制約のある女性管理職に対しての反応は?との質問には、

直接部下の方々から言われたことはないものの、恐らくどこかで時間の制約があって無理はできないと気を遣ってくれたんだろうと言っていました。

周りの方、環境にも恵まれていたんですね。

管理職の方がやり易い

特につむぎさんのお話を聞いていて、彼女の前向きな姿勢を感じたのは、

トラブルが発生したときに瞬時に対応を求められるエンジニアというよりは、管理職だったことで、特に誰にも見せられないような評価を下さなくてはならない時など、『どこでもオフィス』というシステムを活用するなど、管理職になってからのほうが自分で時間を決められるので良かった、という発言です。

女性の管理職が増えてきている最近では、管理職の方が時間や仕事のコントロールができるという女性が増えてきているとファシリテーターの森ゆきさんも現状を説明しました。

そうか、自分で工夫すればいいのか!と、この発言に勇気づけれた女性は多かったと思います。

特に育児をしながら時短で仕事をしている女性には後押しになってのではないでしょうか。

仕事は心の支えになっていました。

モチベーショングラフを用いた説明のパートでは、恋愛と仕事のモチベーションのバランスについて説明いただきました。そのバランスがすごい!

恋愛がうまくいかなかったときでも仕事のモチベーションは下がらない!

「仕事は心の支えになっていました。」とのこと。

恋愛以外でモチベーションが下がったのは、出産時で生活が変わった時のようです。

出産まで毎日いろいろな人と必ず会っていたのに、産休、出産すると、急に毎日誰とも話ができない、自分って何だろう?と社会からの疎外感があったといいます。産休、育休は不安だらけでした。保育園に入れるかどうかも不安。

ご自身も産休、育休経験者の森さんも、「仕事が大好きなので、仕事に復帰できる、という気持ちが大切」、という。この言葉に、会場の多くの女性が深く頷いていました。

育児に頑張る女性には大いに共感できる部分ですし、これから出産・育児を考えている女性にも取り組み方のアドバイスになったのではないでしょうか。

組織がどうにかしてくれる

管理職に初めてなった時と出産育児後の管理職とは時間制限があることなります。

時短で働くつむぎさんは、部下よりも先に帰るわけですが、自分が帰った後にトラブルがあったりして対応ができないこと等もあり、復職した時に一番気にしていたといいます。「部下が私は先に帰るんだと思ってくれたんだと思います。」周りのサポートがあり何とかなったと笑顔で語ります。

森さんは、「4時半で帰ってそこからはお母さんの仕事があるんだ、と割り切ることが大切ですね。」と添えました。

周りの管理職の方の反応についての質問に対しては、子どもがいる管理職が増えてきていることが一般的になってきているYahoo! JAPANという企業文化では、気にすることが無いとのこと。

会社自体が後押ししていることには間違いないですね。

「自分が回らなくなった時には、組織がどうにかしてくれる」というつむぎさんの発言に、会社への信頼が強いと感じました。

人とのコミュニケーションは会社でも家庭でも同じ

管理職になってよかったと思うことは、人とのコミュニケーションという意味で会社も家庭も同じということ。

会社の部下を怒ることはないけど、それでも人を育てるということは子どもでもメンバーでも同じと語ります。

会社・家庭!と分けるでもなく、人と関わっていうことは同じだと受け入れているということですね。

あくまでも無理をしない自然体のつむぎさんが素敵ですね。

私のダイバシティの一つ

ディスカッションタイムでは、

多くの感想質問が寄せられました。

中でも印象に残ったのは、育休中、その後の時短中等、どうやって皆さんのサポート体制を築くコミュニケーションを取っていったのか、との質問に、

子ども以外でも様々な状況で帰らなくてはならない人も多いので、特別気にしない、

時短で帰るとう状況も今の自分のダイバシティの一つだとの考え方。

あくまでも自然体のつむぎさん。ご本人があまり意識していない、それは私のダイバシティの一つ、という感覚が周りに波及しているのではないでしょうか。

男性から、金融機関や外資だと管理職のとらえ方が違う。外資の方が昇給と子育てがしやすいが、日本はどちらかを選択しなくてはならない、場所によっても国によっても格差があると思う、という感想をいただきました。

日本は海外と比較しても遅れてはいるが、少しずつでも変わっては来ているのでは、と自身も産休・育休の経験者の森さんは語ります。

管理職を目指すには、環境もあるが本人の性格もあるのでは、と意見があったことについて、自分の性格はどうか、との問いに

「そうですねぇ~、どうなんですかねぇ、向いてるんですかねぇ~!」と笑うつむぎさん。

ただ、同じチャンスが目の前にあった時に引き受けるのか断るのか。つむぎさんは確実に前者だ。

またつむぎさん同様、子どもが一人いる女性は、時間のやり繰りと仕事の成果を出すということがうまく回らないとの意見に、「自分一人で全部するのは限界があるので、メンバーと一緒に仕事を成しえる、自分からなるべく手を放していく」とコツと話してくださいました。管理職になってから働き方が変わったことをお話くださいました。

その他、4月に管理職になったばかりの女性からは、管理職で産休育休を取った場合の給料体系の話や、他の方からも女性に管理職を任せる場合は、子育てし終わった人にしか管理職をさせない、男性からも無理して女性を引き上げようとする雰囲気がある。という企業文化の話があげられ、各企業風土と環境に纏わる悩み等、皆さんが感じることを話し合う場面もあり時間が足りなくなるほどでした。

様々な立場の方がいろいろな思いをもって参加してくださったこのセミナー。

ネットワーキングタイムでは、男性女性交え男性からの意見や女性からの意見交換が活発に行われていました。あるグループでは、女性の管理職登用についてどう思うか?という質問については、男性は、「本人の意識が大切なのではないかなぁ、、、どうしたいのか、どう生きたいのかが大切だと思います」と男性がおっしゃっていました。女性も「いざ目の前になると、まだいいかなぁ」「女性の先輩で管理職がいないからまだイメージが湧かない」「特にまだなりたいと思わない。」「私はなりたいと思うけど、なかなか自分から言い出しにくい」等様々な意見が交わされたようです。

互いに頷き、ノートを取り、皆さん熱心に話に耳を傾け話をしていました。

今回のイベントには、男性、女性、年齢層、お子さんの有無やお子さんの年齢層も異なったりと様々な立場の方が多く参加してくださいました。

WITI Japanでは、今回のイベントの皆さんの反応を受け、今後も継続していきたいと思っています。

今回のイベントを通して感じたこと。それはまさしく、つむぎさんの前向きな姿勢です。

各企業の風土もあると思いますので、なかなか思うように進まないこともあると思いますが、つむぎさんご自身の前向きな姿勢は是非見習いたいですね!

今回のイベントは、ログミーさんの取材によるご協力をいただいておりますので、イベントでの全てのやり取りは後日公開されます!是非ログミーさんをご確認ください!(https://logmi.jp/

文章:廣田貴子